写真家・三井昌志と撮るインド・バラナシ① バラナシは最高にフォトジェニックな場所。

ツアー初日はバラナシの朝の光の中での撮影

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インドらしさの8割の要素があるといわれるバラナシの町。

バラナシの朝のガート沿いを写真家の三井昌志さんとともに歩きます。

太陽が昇りきる前の朝の光はディフューザーをかけたような柔らかな光です。早朝はその光の中で被写体を撮影することができます。

ガンガーはとても汚い川というイメージしか無かったのですが、この朝の景色を見てからそのイメージが変わりました。

バラナシの朝はとても幻想的で最高にフォトジェニックな場所だと思いました。昔からヒンドゥー教徒の神聖な場所として位置付けられているといった理由がわかったような気がしました。

ちなみに三井さんは風景写真はほとんど撮影しない写真家なのでこういった風景写真を添削してもらっても反応が薄いです(笑)

僕はポートレートを習いに来たのでなるべく風景写真は後回しにして、絵になる人物を探すことに集中します。

三井さんは自分のペースでどんどん被写体を追いかけて前に行きますが、話しかけると気さくに撮影のことについて答えてくれました。

三井さんが集団から離れて前に行くのはツアー参加者に対しての配慮で、被写体がカメラを構えた集団と向き合うと表情が変化してしまうからなのでした。

フィールドに出てからは三井さんの撮影方法を観察するもよし、自分で気に入った被写体を追いかけるのもよしといった自由な感じでした。

1日1000枚のシャッターを切ることが目標でありバラナシの町は魅力的で撮影したい被写体であふれているため、ずっと三井さんの撮影方法を見ているわけにもいきません。

撮影で感じた疑問点はホテルでの休憩時間にまとめて聞くことにして、なるべく自分の撮影に集中するようにしました。

このツアーに参加したいきさつはこちらです。

写真家の三井昌志さんにインドのバラナシで写真を習ってきた話。

2016.07.16

僕がバラナシの朝に撮影した写真

朝のバラナシを歩きながら300枚近くのシャッターを切りましたが残したいと思えるカットはわずか数枚です。三井さんもシャッターを切ったうちの99パーセントはボツになると言っていました。

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これは朝の儀式を撮影したものです。動きがある被写体なので三井さんのアドバイスに習いシャッタスピードは1/200に固定して撮影します。

この祭司の写真だけで90カット近く撮影しました。デジタルカメラはフィルムと違ってシャッターを切ることにコストがかからないため、恐れずにどんどんシャッターを切っていきます。

たくさん撮影した後でライブラリの中から良い写真を選んで残すことは、写真を撮影するのと同じくらい大切な作業だと教えていただきました。

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ガンガーを見つめるサドゥー。動きがない被写体だったため絞り優先モードで背景を選びながら撮影しています。

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こちらも動きがない被写体だったので上と同様に撮影しています。

朝食を済ませて郊外の町へ移動

バラナシのガート沿いを歩いた後は、ホテルで朝食を済ませてから郊外の町へと向かいます。

観光客は観光地の中心の町から半径2㎞に集中するようです。どこの観光地でもだいたいこの法則が当てはまるようです。

バラナシのガート沿いは観光客慣れした人々が多く撮影しているとお金を要求されることもありますし、カメラに対して免疫がある人が多いです。

人々の素顔の生活を撮影するには普段観光客が足を運ばない村のほうが適しているため、GNHトラベル&サービスの山名さんが手配してくれたワゴンで郊外の町へ向かいます。

郊外の町に着いて車を降りた地点に1時間後に集合ということで参加者は思い思いの場所で写真の撮影を行います。

僕も魅力的な人物写真が撮れるように頑張りました!

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あれ…、おかしいな。思ったように撮れません(;´・ω・)

『ねえねえ、見て、変なガイジンが写真を撮ってるよ。』って声が聞こえてきそうです。

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『写真は恥ずかしいからやめとくれ。』とサリーを着たおばちゃん。

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カメラを向けると恥ずかしがって逃げ出す子供たち(;゚Д゚)

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ちなみに三井さんは右上の子をとても魅力的に撮影されていてホテルに帰ってからその写真を見せていただきました。ホームページのブログにもその写真が掲載されていたと思います。

やはりプロの写真家は違います。同じ被写体を追いかけているのに全く違う表情と構図になっています。

それでもめげずに撮影を続けます。渋いおじさんたちの写真は何枚か撮れました。

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鉄鍋でギ―(バターから水分やたんぱく質を除去した純粋な油)を作る男。

正面から光が当たって背景が暗く沈みこんでいるため人物が引き立ちます。ぶら下がったお菓子も真ん中へ視線を誘導するアクセントになっていると思います。

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表情やポーズはまずまずですが後方に移っている男が被写体の印象を弱めています。被写体も影の中にいるためもう少し右へ回り込んで光を工夫するべきだったと思います。

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鍛冶職人のごつごつした手の質感を表現したかったので手にピントを置きました。しかしポートレートの基本は顔にピントがあることで、顔がぼけていると写真を見る人に違和感を与えてしまうそうです。

この場合なら手とハンマーだけの写真にするか、純粋なポートレートにするか分けて撮るべきでした。

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この写真は偶然撮れた一枚で三井さんに褒めていただいたものです。木漏れ日が柔らかく牛飼いの額を照らしていて表情やポージングも良いです。

背景の牛がもっと良い位置にいたら完璧だったとのことです。僕はこのシーンを一枚しか撮影していませんでした。

せっかくの良い被写体が良い光の中にいたのだから、何回もシャッターを切って一枚の写真で牛飼いの全てを説明するような写真を撮れたら良かったですねと三井さんからアドバイスをいただきました。

一日目の反省点

今日撮影した写真を見返しての反省点はたくさんありすぎてやばいですが大きく3つあると思いました。

①被写体との距離が遠い。

②被写体とのコミュニケーションがとれていない。

③光のあたり方を意識して撮影できていない。

ここに載せていない写真が山ほどあるのですがそのどれもが被写体との距離が遠いのです。

僕がここで紹介した写真は被写体とのコミュニケーションをあまり必要としなかった写真だと思います。

被写体の魅力を最大に引き出すにはコミュニケーションをとらなければなりません。

なぜ僕はこどもに逃げられて三井さんは逃げられないのか、その秘密はコミュニケーションでした。

三井さんのRAW現像前の写真をホテルで見る機会があったのですが、すでに良い写真になるポテンシャルに満ちています。RAW現像で明るさを調整しなくても被写体が良い光をまとっています。

僕は撮影時の光という概念を持っていませんでした。

バラナシのロケーションの力を借りてなんとなく雰囲気のある写真に見えていますが、三井さんの言う『心を揺さぶる写真』にはまだまだ遠いです。

次は反省点を克服できるように意識して撮影に臨みます。

次回へと続きます。

写真家・三井昌志と撮るインド・バラナシ② 夜のプジャを撮る

2016.07.18

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