ギターの音が良いとモチベーションが高まる
ギターを持っているのなら、適切にメンテナンスをして良い音で演奏を楽しみたいですよね。
リペアショップに出して調整してもらうだけがメンテナンスではなく、自分でできてなるべくお金も手間もかからない方法もあります。
今回は僕が実践している簡単にギターの音を良くする方法を紹介したいと思います。
※過度な期待は禁物です。あくまで自己責任で実施してください。
※実際に音が良くなっているのではなく、自分でメンテナンスしたということがプラシーボ効果として働いている可能性があります(笑)
①弦を交換する

交換したての弦を張ったギターは洗いたてのシャツを着るような気持ちよさがありますね。
古い弦の感じ(弦が死んだ音とも表現される)が好きだという人は切れるまで交換しないようです。
僕は気まぐれで2ヵ月~1年くらいに1回の割合でギターの弦を交換しており、張りたての感じが長持ちするエリクサーのコーティング弦を使うことが多いです。
1パック2,000円近くしてちと高いですが、頻繁に弦を交換しないのでエリクサーにしています。
ちなみに僕は演奏後にギターの弦は緩めない派です。
演奏後に弦を緩めるか緩めないか論争は現代に至っても決着を見ておらず、ギター弾きの永遠の疑問として横たわっています(`・ω・´)
僕の場合は弦を緩めなくてもギターのネックが反らないので緩めない派に所属しているだけで、デリケートで高級なビンテージギターを買ったとしたら緩める派に寝返るかもしれません。
ギターの設計と状態、所有者の考えによって違うため一概にこれがいいとは言い切れない世界かもしれないですね。
話がそれましたが本題です。弦を交換したら音が良くなるのは当たり前なのですが、張り方にちょっとした工夫をするといいと思います。

図のように糸巻きの下へ弦を巻いていくことによって弦のテンションを強くしてハリがある音を作ることができます。
これが上のほうへ巻き付いているとナットからの角度が出ないため弦にテンションがかかりにくいです。
②フレットを磨く
フレットは直接の音質に関与するか微妙な部分ですが、きれいに磨いてあるとチョーキングの滑りが良いため弾きやすくなります。
フレットを磨くと気のせいかもしれませんがギターのサスティン(音ノビ、余韻)やハーモニクスがきれいに響くようになるように思います。
弦を交換するタイミングで同時にやってしまいましょう。

1年以上弦を交換していなかったので指板、フレット共に汚いです(;´・ω・)
フレットがすり減ってへこんでいるため、そろそろすり合わせが必要かもしれませんね。

このギターはオープンチューニングで使うことがほとんどなので、1フレット以外にまんべんなく指の汗や皮脂の跡がついています。
プロのリペアの方はギターのフレットや指板の状態を見れば所有者がどんな演奏スタイルか、どんなフレーズを良く弾くのかわかるみたいですね。

指板はギターポリッシュでこすってきれいにします。
フレットはコンパウンドで磨いていきます。
コンパウンドは直接使うと指板を痛める可能性があるので、セロハンテープを使って写真のようにマスキングしていきます。

左端の一本だけ磨いでみました。ウエスが真っ黒(;゚Д゚)
この地味な作業をすべてのフレットに対して行っていきます。
所要時間は20分くらいかかると思いますので音楽を聴きながら楽しくやりましょう。

指板とフレットの汚れがとれました!

やはりきれいにすると気持ちがいいです(^^)
③爪を磨く

実はこの方法が今回紹介する中での一番のお勧めです。
フィンガーピッキングのプロの方々はスカルプチュアをやる場合が多いですが、僕をはじめとするアマチュアの多くはそこまでできないという人が多いのではないでしょうか。
僕は仕事柄爪をあまり長く伸ばすことが出来ませんので、弦に爪が触る程度にしか伸ばしていません。
完璧にプロの真似をするのは無理なので、僕はお金がかからなそうで簡単にできそうな要素を取り入れるようにしています。
ソロギターのライブを聴きに行くとプロの演奏家の方が演奏の合間にやすりで爪を整えている姿を目します。その爪を削っているやすりは、段階的に目の細かさが分かれており用途に応じて使い分けられています。
何曲も演奏すると爪がほんのわずかにかけてざらつくようになり、演奏のパフォーマンスの低下につながるようです。
爪の白い部分が残っていれば、ギターの演奏をしなくても普通に生活しているだけで爪がわずかにかけてざらつくようになります。
そのざらつきがピッキング時の摩擦を大きくして演奏のパフォーマンスを低下させます(エレキギターを弾く方はピックスクラッチをやってボロボロになったピックで演奏しているのを想像してみてください)。
爪に細かな傷があると爪と弦は『点』で接触しているため、高音が強調されたキンキンした音になる傾向にあります。
爪の接触面を整えることで爪と弦は『面』で接触するため、深く丸みがあり遠くまで飛ぶ音が出るようです。
音に関してはそれぞれの感性ですからこれが正解といったものはないですが、フィンガーピッキングをやる多くのプロは爪と弦が『面』で接触するように意識されているように思います。
演奏する前に2000番のやすりでさっと爪を整えると、爪のひっかかりのストレスがなくなるためおすすめです。
でも Laurence Juber というギタリストは指の爪を一切使わない演奏スタイルですし、たまにバラードの曲でしっとり指引きする『爪のことなんか知らないぜ』といったロックのギタリストもいますし、本当に人それぞれです。
ここで紹介したのはあくまでも一つの方法であって、自分の感性で音楽やギターを楽しむことが大切だと思います。
何かの参考にしていただければ幸いです(^^)
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