70-200mm f/4を購入してから1年経過していないのですが徐々に不満が出てきてしまい、f4 を下取りに出して70-200mm f/2.8 Ⅱを買ってしまいました!
新型の70-200mm f/2.8 が出て中古市場は旧型の70-200mm f/2.8 Ⅱであふれかえり、12月に入ってから中古相場が2万円くらい下がりましたので70-200㎜ f/4 とその他の機材を下取りに出してわずかな出費で良い状態の中古を手に入れることができました。
タイトル通りf/2.8 か f/4 で死ぬほど悩んでf/4 に決めたのですが、この通り残念な結果を招くことになってしまいました。
まずは僕の言い訳を聞いてください(´・ω・`)
f/4 ここが不満だった所
①テレコンが使えない
テレコンを使うとレンズの明るさが下がるので、もともとF値の低いf/4ではシャッタースピードをかせぐことが難しくなります。
センサーとレンズの間にテレコンを入れるので、解像度やAFの性能が少し下がります。
マスターレンズの性能が高くなければAFや解像度が悲惨なことになることが予想されます。
→結局テレコンを売りました…。
②レンズの明るさが足りない
シャッタースピードを上げたり背景を大きくぼかす表現に有利なので、F値は高いに越したことはないと思います。
テレコンを使用した時にもシャッタースピードをかせげます。
③描写が安定しない
太陽を入れた撮影での描写が特に安定しないというか、僕が持っている広角と標準ズームレンズの大三元レンズと比較して違和感を覚えることが割と頻繁にありました。
④オートフォーカスが遅い
f/2.8と比較してしまうとAFが作動するまでワンテンポ遅いのと、コンティニュアスAFの追従性能も良くないです。
⑤フィルター径を77㎜で統一したい
24-70mm f/2.8 旧型の標準ズームレンズの口径が77㎜で、望遠側もそれに統一するとフィルターやレンズキャップが使いまわせます。
頻繁にレンズ交換を行う場合に標準・望遠ズームレンズのレンズキャップが同じであれば管理が楽なのにと思うことがありました。
⑥所有欲が満たされない
⑦花形フードではない
⑥⑦は所有欲に関わる項目で同じような問題ですね。
ただ作りを比べると当然なのですがf/2.8 の方がしっかりしています。
f/4 はプラスチックパーツを使用している部分が多いです。
f/4 の別売りの三脚座は金属製でしたが精度や剛性にやや不満がありました。
今までの僕のレンズ構成は広角・標準ズームが大三元で望遠が小三元だったので、望遠レンズで撮影するときにやや不安を感じていました。
自宅のモニターを使ってライトルームで現像している時に、望遠レンズの解像度の低さが気になるようになりました。
かなり文句ばかり書いてきましたがf/4 のレンズと他の大三元レンズの比較で差が出ることは当たり前で、70-200㎜ f/4 単体考えた時の解像度は十分に素晴らしいものだと思います。
フードは花形のほうがデザインが良いと思うのですが、各社f4通しの望遠ズームは丸いフードな気がするので技術的な問題があるのかな…。
70-200mm f/2.8 Ⅱ 外観


三脚座は着脱が可能です。

各種切り替えスイッチと三脚座の基部のネジです。
三脚の縦構図でも使用できるように、三脚座の基部を回転させることができます。


日本製で70-200mm f/4 と比較すると作りがしっかりとしています。

70-200mm f/2.8 の欠点としてはやはり重い・でかいというところだと思いますが、フルサイズ一眼レフを使っていて旅にレンズ3本持っていくのに今さら重い・でかいとは言えません。
f/4 から500gほど重くなりましたが撮影に出かけるときのマインドシフトギアのカメラバックの中身は元々10㎏オーバーなので、500g増加したところで特に変わりありません。
この大きさとずっしりとした重さが所有欲を満たしてくれるのです…、、、もうダメですね、完全に思考が麻痺しています(笑)
まとめ

70-200mm f/4 を購入したときはf/2.8 も候補に入っていたのですが、フルサイズ一眼レフはまだ初心者だからと思いf/4 を選択しました。
70-200mm f/4 を買ったことによって三井昌志さんと同じレンズ構成になり(三井さんはCanon)、写真教室でのアドバイスを円滑に受けることができました。
その時は標準ズームレンズの使用率が9割だったことと一眼レフの初心者だったこともあり、望遠レンズの細かな性能に気付くことはありませんでした。
その後14-24mm f/2.8 も購入してから撮影スタイルが少し変化したため、望遠レンズに不満が出てきたというのが購入までの経緯です。
はじめからf/2.8 を購入していれば新しく買いなおす時の差額と、f/4で不満に感じた描写や撮り逃した被写体を救えていたかもしれません。
それを人生規模で話し始めたらキリがないですが、僕は初心者だからといって安易に価格が安い方を購入して後になって不満を感じるというパターンを何回か繰り返してきたように思います。
言いようによっては無事にステップアップできたということですが、はじめからミドルクラス~ハイエンドの機種を選択した方がコストを節約できたのかもしれません。
僕はカメラよりギターのほうが経験が長いのですが、もし初心者の方のギター選びに対してアドバイスする機会があり、その方が今後真剣にギターをやっていくのならだいたい20万円以上のギターを勧めると思います(細かな基準や例外はありますが)。
それは徐々に上達してくると僕のカメラのレンズのような結果になるからであり、僕はギターに関しても同じような経験をしています。
ただ僕がギターを始めたのは高校生の時なので安いギターを買うしかない状況にありました。
安いギターでもギターを持っているか持っていないかでは話は全く変わってくるので、エントリー機種でもとりあえず手に入れるということは意味があると思います。
実際に僕はインドのバラナシで行われた写真教室の前に、講師の三井昌志さんと同じレンズ構成にできたことによって多くの気付きやアドバイスを得られました。
まとまりのない話になりましたがどちらを選択するか、将来その趣味をどのように展開していくのかよく考えてみるということが大切なのではないかと思いました。
f/2.8の新型が出た現在、f/4 と僕が買った旧型のf2.8 の価格差は現時点で小さくなっているので、Nikonのフルサイズの望遠ズームの選択肢が多くなっている状況です。
ニコンの望遠ズームレンズの選択で悩まれている方がいれば、このようなアホもいるのだと参考にして下されば幸いです。
これでしばらく後に新型の70-200㎜ f/2.8 を買っていたら笑いものですね…。
予算的に無理なのでそうはならないでしょう!たぶん!
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