今回のスリランカ旅行では、まず初めに南海岸を電車とバスで移動してティッサマハーラーマまで行きました。
そこからヤーラ国立公園のサファリツアーに参加して、新しく手に入れた70-200㎜ f/2.8 Ⅱ+ テレコンTC20-Eを使用して野生動物の写真の撮影してきました。
結果的に70-200㎜ f/2.8 Ⅱ+ テレコンを手に入れておいて本当に良かったと思いました。
ガイドブックにも書かれていましたが、サファリで野生動物を撮影するのであれば400㎜くらいの望遠レンズがあった方が楽しめると思います。
400㎜だと肉眼よりもよく見えるので望遠鏡や双眼鏡の代わりにも使えるなとも思いました。
目次
サファリツアーの仕組み

ツアー会社によって違いはあると思いますが、サファリツアーは大きく分けて半日(午前・午後)、一日、夜間、全日の4種類があります。
半日ツアーであればホテルにジープが迎えに来るのが午前なら6:00、午後なら14:00でそこから合計で4時間ほどのツアーになっています。
時間帯やエリアによってみられる動物は違うので、動物や自然が好きで時間と予算がある方は長時間のサファリにトライしてみるのもいいかもしれません。
ナイトサファリの話とか聞いてみたいので参加した方はぜひ感想を教えてくださいね(^^)
ティッサマハーラーマからヤーラ国立公園は30~40分くらいかかりますので、サファリで野生動物を観察している時間は実質3時間くらいです。
料金は一人当たり全て込み(シープ、ドライバー、チップ、国立公園入場料など)で100ドルくらいだったと思います。
4~6名で交渉したり現地の人向けの業者を探したりするともっと安くなると思いますが、僕が参加したツアーは人数が少なかったのでこの値段でした。
半日ツアーで回れるコースは国立公園の手前のエリアの部分です。
お金と時間をかけて国立公園の奥へと進んでいくと珍しい動物との遭遇率も高まるという仕組みです。
日本で過ごしていれば絶対に見ることはできないであろう大自然の奥地の風景に興味をそそられましたが、5万円前後とかなり高額だったのであきらめました。
ヤーラ国立公園の正門をくぐればサファリのはじまりです!
サファリ内の道は舗装されていないのでかなりぼこぼこの道を走ります。
サファリの車は6名前後が乗れる高い座席を載せたTOYOTAのランクルが多いのですが、座席が高い分かなり揺れるので酔いやすい人は酔い止めを持参・服用された方がいいかもしれません。
ドライバーの質にもよると思いますが僕が乗っていた車はかなり揺れました。
なかなか攻めた運転するドライバーで冷や冷やすることもありましたが、一緒に乗っていたイタリア人のカップルはサッカーチームのインテルのテーマソングを歌ったりとご機嫌でした。
イタリア人陽気だわ(^^;)
1月のヤーラ国立公園で見られた動物たち
僕が参加したツアーの日は曇りでしたが、たくさんの野生動物を見ることができてよかったです。
写真とともにその一部をご紹介したいと思います。


スリランカゾウは朝と夕に食事をする動物なのでわりと遭遇率が高い動物です。
当たり前の感想で申し訳ないのですが動物園とはけた違いの迫力です。
深い茂みの中から像が出てきたときに『あっ、像だ!』などと野生の動物をランダムに発見する喜び、これがサファリの醍醐味のような気がします。

こちらはインドイノシシ。
こいつはスリランカの他の町でも見かけました。

これはメスのピーコック。
日本でいう孔雀ですね。

オスのピーコックは羽が長くきれいで運が良ければ羽を広げているところが見られます。
ピーコックもスリランカの田舎の方に行けば普通に生息しています。
スリランカは半端じゃなく自然が豊かな国なのです。


こちらはスリランカ・マダラジカ。
数匹~100匹近い群れをつくって生活しているため、こちらもサファリで遭遇する可能性が高いです。

鷹が高い木から草原を見渡していました。
目がかっこいいです!



このワニはもう少し正面から撮影したかったのですが、サファリは基本的にフィールドに降りてはいけないのでジープの中から撮影するのが原則になります。
ジープの位置がアングルの全てになりますので、単焦点レンズでの撮影はかなり厳しいと思います。


これはペリカンの一種なのかな…?

面白い形の鳥を発見しました!
はじめ見た時はくちばしが二つ付いているのかと思いました。

あまりうまく飛べなそうな鳥だと思っていましたが軽やかに空を飛んでいきました。
鳥も人も見た目で判断してはいけないようです。

ここは弱肉強食の野生の世界なので狩りの場面を目にすることもあります。
鷹が小鳥をとらえた場面をみかけました。
残酷なようですがこうして自然のサイクルが回っているのだと間近で感じることができる貴重な機会でした。
サファリのメインはレオパード(スリランカヒョウ)

一回のサファリだけでは見られない可能性もあると聞いていたレオパードを見ることができました。
岩の上でくつろいでいます。


時折人間の乗ったジープが集まっているこちらの様子を伺います。

そんなことはどうでもよいみたいです。

ごろにゃーん、めっちゃくつろいでいます。
狩りをするイメージとこのくつろぎ方のギャップにやられますね(*´Д`)

がおーっ!
この牙を見るとドキッとしますが…。

かなりの数のジープが集まって騒がしくなってきたので、大きく伸びをして茂みの中へ消えていきました。

ジープの運転手はどこに何の動物がいるという情報を他のドライバーたちと無線で取り合っています。
フィールドでスリランカヒョウを見つけると一斉にジープが集まってきて、写真のような渋滞が発生します。
個人的にこの鳥が気に入っている

ヤーラ国立公園以外の場所でもこいつを見かけましたが、愛嬌と味があってかなり気に入ってしまいました。
見てくださいこのやる気のない感じのぼーっとした顔。

ジープが近づいて騒がしくなるとこちらに背を向けてトボトボと歩いて離れていきます。
急いで跳ねたり、飛んだりということをあまりしないのかもしれません。
大きなジープが近くに来たのにゆっくりとトボトボ歩いていくこの姿に心を奪われました(笑)

そしてゆっくりとこちらを振り返って『俺を撮るなら撮れよ。』的な表情でこちらを見ています。
その後このままずっと動きませんでした。

あまり動かない鳥なのかと思っていると、他のところで見つけたこいつは真剣な表情でせっせと餌を探していました。
いやー、動物って面白いですね(`・ω・´)
サファリツアーの内容には満足!しかし…

動物の姿を求めて約3時間ヤーラ国立公園の中をジープで移動した今回のサファリは、たくさんの動物を見ることができておおむね満足しています。
僕が参加したサファリツアーは短時間で動物をたくさん見ることに特化されたツアーだということを感じました。
サファリツアーでジープのエンジンを止めて休憩する時間があったのですが、周囲は静寂と動物の鳴き声で満たされていました。
ジープのエンジンが止まった時に、ヤーラ国立公園がとても美しい環境音で満たされていることに初めて気づきました。
考えてみればそれは当たり前のことで、これだけの大自然の中に多様な動物が住んでいる光景であれば美しい環境音があるはずなのです。
沢山の動物を見ることで頭がいっぱいで、自然をそういう観点で楽しむことを忘れていたなと思いました。
きっとこのサファリツアーを運営する会社も観光客になるべく多くの動物を見て帰ってもらいたいという気持ちがあると思います。
レオパードの位置を無線でやり取りしながらジープで移動するというのも、たくさんの動物を見たいという観光客のニーズを満たすためにやっていることだと思います。
今回の僕の目的は動物の写真を撮影することだったのでこのスタイルで満足しているのですが、もう一度同じ内容のツアーに参加するかといわれると悩みます。
そんな形のツアーがあるのかはわかりませんが、次回サファリに参加するとしたらジープのエンジンを止めた時に感じた自然の豊かさを体験できるようなものに参加したいなと思っています。
高額ですが全日開催されるサファリの方が自然を体験するというニーズを満たしているのかなとも思います。
スリランカでサファリをするときに何かの参考になれば幸いです。
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