スリランカのティッサマハーラーマでサファリを楽しんだ後は、バスでウェッラワーヤまで向かいます。
宿の予約をとったのはその先のエッラという町なのですが、ウェッラワーヤに遺跡があるので立ち寄ることにしました。
ウェッラワーヤは小さな町で宿泊施設は数件しかありません。
観光客にとってはバスの乗り継ぎで降りるか、ブドゥルワーガラの遺跡を見にが来るくらいの町なのです。
遺跡まではトゥクトゥクを使うのがおすすめ

ウェッラワーヤからブドゥルワーガラの遺跡までは約5km以上あるので、よほどの節約志向でなければトゥクトゥクをチャーターしたほうが良いと思います。
ウェッラワーヤのバス停を降りたところにトゥクトゥクの運転手が待機しているので彼らと交渉します。
ブドゥルワーガラの遺跡までの往復で500Rs(スリランカルピー)でした。
1ルピー約0.7円なので約350円です。
物価が安いって素晴らしい(^^)
最初は遺跡の規模がわからなかったので『たぶん1時間くらいしたら戻るよ。』とトゥクトゥクの運転手に言うと、『何するんだ?こんな小さな遺跡で。』と言われました。
確かに実際に遺跡を見ると遺跡は大きな一つの岩石に仏像が彫られているものだけなので、じっくり見ても20分あれば十分でした。

こんな感じの風景の中をトゥクトゥクで走っていきます。
ブドゥルワーガラの遺跡

ブドゥルワーガラの遺跡にあるのは巨大な石仏が彫られた大きな岩です。
人里離れたこの場所になぜこのような巨大な石仏が眠っているのかは理由がわかっていないようです。
仏教には大乗仏教と上座部仏教の大きな二つの流れがあります。
この大仏は大乗仏教の大仏で、日本の仏教も大乗仏教です。
スリランカは紀元前1世紀から大乗仏教が主で、8世紀頃スリランカのアヌラダープラは大乗仏教の世界的拠点だったようです。
しかし、12世紀には大乗仏教が制圧されてスリランカでは大乗仏教は滅びてしまいました。
スリランカで滅びてしまった大乗仏教の巨大な石仏が時を超えて残されているというのは感慨深いものがありますね。
この石仏は9世紀前後に作られたものだとされています。

入り口で500Rsでチケットを購入して奥へと進んでいきます。
この道を5分くらい歩けば遺跡までたどり着きます。

人間のサイズと比較するとこの石仏がいかに大きいかがわかります。
一枚の大きな岩にこれだけの彫刻を施す作業はとても長い歳月と労力がかかったのではないかと思います。
当時の人々の信仰の深さを思わせられます。
大乗仏教が制圧されたにもかかわらずこうしてきれいに原型をとどめていられるのは、ジャングルの中にあったからかもしれませんね。


石仏の頭の上から少し水のようなものが出て黒くぬれているのがわかるでしょうか?
これは油らしく万病に効くと信じられているようです。


日本に伝わった仏教は大乗仏教ということなので仏像の顔もなんとなく似ているような気もするし、そうでもないような…。
ジャングルの中の静寂と仏像の荘厳さが合わさりブドゥルワーガラの遺跡は独特な雰囲気が漂っています。
トゥクトゥクを使えば遺跡の見学と移動の往復を含めて1時間30分くらいで見て回れますので、ティッサマハーラーマからエッラ方面へバスで抜けるのであれば立ち寄ってみてください。

トゥクトゥクのドライバーにお願いすれば途中の景観ポイントで止めてくれます。
自然豊かなスリランカの田舎の風景も楽しむことができました。
次回はスリランカのエッラに移動してからの記事です。
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