スマホをiPhone7に変えてから、写真はiPhone7で撮影することが多くなりました。
iPhone7のカメラはJPEGだけでなくRAWにも対応しているので、ライトルームモバイルを使用すればRAW撮影・編集・加工・SNSやブログへの投稿というプロセスがiPhone7で完結できます。
ライトルームモバイルは、パソコン用のライトルームと同様に圧倒的な機能と操作性を備えたアプリで、これがあればiPhone7の写真を何段階もきれいに見せることができます。
トップ画の桜の写真はiPhone7で撮影したRAWデータをライトルームモバイルでレタッチしたものです。
印象的な写真に仕上げたい、他の人と違う個性を出したいというのであれば、このライトルームモバイルを使用して写真を撮影してみるのが良いのではないかと思います(^^)
目次
まずはJPEGとRAWの違いをざっくりと説明
JPEGについて
JPEGはカメラの本体(iPhone)が補正を加えた写真です。
iPhoneに元からインストールされているカメラアプリを使用して撮影した写真のデータはJPEGになります。
え、何のこと?全然補正されていないじゃんという方のためにもう少し補足すると、
無加工の写真は、写真周辺(四隅)の減光と湾曲が目立ち、色やコントラストがあっさりしています。
カメラ本体が自動で補正をかけてくれることで、写真の湾曲が修正され、四隅が明るくなり、色鮮やかでコントラストがしっかりとした写真になっていたのです。
デジカメの初期設定のままで撮影した写真は、カメラ本体が補正を加えたJPEGの画像だったのです。
JPEGはカメラ本体で補正をかけるため、撮影した後に加工をしない前提のファイルです。
JPEGはファイルサイズは小さいのですが、後から補正をかけると画像にノイズが乗りやすいという特性を持っています。
RAWについて
RAWと書いてローと読みます。
こちらのRAWは撮影後に加工することを前提にしたファイルになり、後から補正をかけた時にJPEGよりノイズが出にくいとい特性を持っています。
そのかわりにファイルサイズがJPEGの数倍に大きくなってしまいます。
RAWで写真を撮影するとカメラでの補正を行わないため、あっさりとした色合いでカメラレンズの湾曲と周辺減光が残った状態の画像が手元に残ります。
RAWのメリット
料理を想像してもらうとわかりやすいのですが、JPEGは万能調味料で仕上げた料理で、RAWは自分で自由に選択した調味料で仕上げた料理だと想像してみて下さい。
万能調味料は便利ですが、すべて同じ味になりがちですし、食材の種類や状態によって調味料の構成を変更することができません。
手間はかかりますが食材の種類や状態によって調味料を自分で選択したほうが、料理の完成度は上がりますし、選択肢が無限にあるので味付けに個性が出ます。
万能調味料などのパッケージ化されたものは手軽ですが自由がないのです。
たくさんの選択肢の中から調味料を選択すれば失敗する場合もありますが、それは学びにつながる可能性があります。
RAW画像のレタッチは自分のイメージ通りに写真の印象を変えられるので、RAWで撮影する楽しさを一度覚えてしまうとJPEGには戻れないのです。
僕は手軽にRAW撮影がしたいためにサブカメラを買って持っていた時期もありましたが、今やスマホでRAWデータが生成できる時代になり、さらにレタッチと投稿までのプロセスがスマホ一台で完結できる時代が来てしまいました。
現在はiPhone7とライトルームモバイルで手軽にRAWデータの撮影・現像・投稿を楽しむようになりました。
レタッチの前後を見比べてみる
レタッチ前

これがiPhone7でライトルームモバイルを使用して撮影した写真のRAWデータをそのまま書き出したものです。
このライトルームというソフトはRAWファイルをレタッチする前提で作られているので、アプリの撮影をモードをDNGに設定しておいた方が本来の使い方ができます。
晴天の昼頃に撮影した写真なのでコントラストが高くなっていますが、本来ならRAWだとコントラストや色彩は弱い傾向にあります。
コントラストが上がれば色も鮮やかになる傾向にあるので、この画像ではそれなりに色も出ていますね。
おそらくJPEGで撮影したらもっと明るく色鮮やかに写っているのではないかと思います。
レタッチ後

ライトルームモバイルで加工して、ブログサイズのJPEGを書き出すとこのような感じになります。
ライトルームモバイルでやったこととしては、レンズの湾曲と周辺減光を補正して、シャドウを持ち上げて、露出を上げて、トーンカーブをS字にしてコントラストをやや高めました。
衝撃のきれいさです(;゚Д゚)
スマホの画面では一眼レフで撮影したと言われてもわからないくらいですね…。
有料のプランを契約すると画像を部分的に補正することができるようになるため、更に印象的な写真に仕上げることができるようになります。
iPhone7とライトルームモバイルの作例
iPhone7でRAWで撮影してライトルームモバイルでレタッチした画像をご覧ください。
ライトルームモバイルでRAWからJPEGを書き出すときサイズ小を選択すれば、ブログやSNSにアップしやすいサイズになるので、とっても気が利いているなと感心しました。

いつかの昼に生姜焼き定食を食べた時の写真ですが、生姜焼きや半熟卵のシズル感が良く再現されていると思います。
iPhoneのカメラはセンサーサイズが小さいので、お盆やテーブルの黒い部分にノイズが目立ちやすいですが、スマホのカメラでこれだけ写れば文句はありません。

晴れた日中であれば一眼レフ並みの画像をたたき出すことができます。
場合によっては露出が暗い一眼レフのJPEGよりもきれいに感じるかもしれませんね。
iPhoneのようにセンサーサイズの小さいカメラでも、主題の桜を引き付けて背景の距離を遠くすることでボケの強い写真を撮ることができます。
桜の部分に円形フィルターを使用して花びらを明るくして、柔らかい感じが出るように明瞭度を全体的に下げました。

これはふと迷い込んだ喫茶店の写真をiPhone7で撮影しました。
ノイズが多いとか、ディテールが壊れているとか、細かい部分をあげればダメな点はたくさんあるのですが、薄暗い室内でもiPhone7でここまで撮影することができます。
この写真はハイライトを下げて、ノイズが気にならない程度にシャドウを起こして、色温度を暖色にして、全体の露出も少しだけ上げています。
喫茶店に置かれた印象的な間接照明と、古い蔵をリノベーションした空間の暖かみが伝わるように意識しながらレタッチしました。
ライトルームモバイルを使ってRAWデータをレタッチすれば、自分が伝えたいと思った部分の印象を強めることができます。
自分が伝えたい部分を強調して個性的な写真をつくるという作業はRAWデータの方が適しているので、写真での表現をもっと楽しみたいという気持ちがあればRAW現像に挑戦してみるのが良いと思います。
比較的新しいスマホであればRAWデータに対応しているようなので、無料のライトルームモバイルをダウンロードしてRAW現像の入り口にしてみるのも良いのではないでしょうか(^^)
では、良いフォトライフを!
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