今から10ヶ月くらい前のことになりますが手軽に400mm望遠を手に入れたかったのでテレコンバーター(通称テレコン)を導入しました。
大三元の望遠レンズに取り付けると武器のような感じになります。笑
当時はスリランカ旅行に向けて機材を色々と考えており、望遠で動物なんかを撮影したいなと思っていました。
スリランカに行く前に小仏峠に登ってテレコン試して超望遠すげーとかはしゃいでて無邪気だった自分…。
スリランカのサファリで400mmの望遠域は重宝しましたが出てきた絵をよく見てみると何かが違う…。
テレコンのメリット、デメリットはネットで調べた範囲で理解していましたが、実際に使って見てどうだったのかということと、なぜ手放すという結論に至ったのかを書いていきたいと思います。
以下、僕がこの記事で画像のレビューをしているテレコンは実際に所有していたNikon TC-20E Ⅲのものになります。全てのテレコンで同じ結果になるとは限りませんのでご注意下さい。
テレコンの特性

テレコンはレンズとカメラのボディの間にかませることによって焦点距離を望遠側に伸ばすことができる機材です。
ニコンの場合だと1.4、1.7、2.0の倍率を持った製品がラインナップされています。
メリットは手軽に焦点距離を伸ばすことができることです。
僕が所有している70-200mm f/2.8に2倍のテレコンをつけると、140mm-400mm f/5.6のスペックのレンズとなります。
テレコンを装着すると画質の劣化、F値が暗くなる、ピントが甘くなる、AFが遅くなるといというデメリットがあります。
レンズとボディの間に余計な器具を挟むのでそれらは避けられないことですね。
300mm以上の望遠レンズはかなり高価なものが多く、重量も重いので持ち運びが大変です。
巨大な望遠レンズは旅で邪魔なのでテレコンでなんとかしてみようと思ったことが導入のきっかけでした。
僕が感じたテレコンのメリット

旅をしながら写真を撮影するということが僕の趣味の一つなのですが、なるべく必要最低限の荷物でなんとかしたいので、テレコンをつけるだけで400mmまでの望遠が使えるようになることは画期的でした。
望遠レンズを買うよりも断然安くて、荷物も増えないのです。
ニコン大三元の望遠を持っていて、安くお手軽に300mm以上の望遠領域が欲しいということであればテレコンという選択肢は良いと思います。
テレコンの気に入らなかった部分
ボケ味が好みではない

これはテレコンのクセがよく出ている画像なのですが、背景のボケに注目して見ていただきたいと思います。
大三元の望遠レンズの滑らかなボケ感とはかなり違い、渦を巻いて滲むようなボケになっています。
個人的にこのボケ方が好みではなかったです。

このイグアナの背景もわかりやすいです。
絵が全体的にふわっとする


この記事で使用している写真は全てテレコンを付けて撮影したものです
この写真は400mm付近で撮影したスリランカのサンセットと、東京のサンライズです。
両方とも霧が出ているので必然的にふわつくかもしれませんが、サファリの写真も参考にして見てみてください。
元のRAWデータの段階でふわふわした印象があるので、それをレタッチでシャープネスを上げても何か違和感が残ります。
あと個人的には解像度の低下が気になります。
このようにパンフォーカスに近い写真では先ほどのボケ味も気になりませんが、葉っぱやビルなどの細かいディテールを精細に映し出すことは難しいように思います。
まとめ

これはテレコンを付けて撮影したスリランカのアヌラーダプラでのサンライズです。
僕が旅でテレコンを使いたいという条件は解像度やボケ味、AFの速度が求められないこのようなシーンだと思いました。
こういった条件だとテレコンのクセが見えにくいのですが、前の方に掲載したサファリや他の写真のような条件ではテレコンのクセが目立ちやすいと思います。
ごく限られたシーンで使うことを想定してテレコンを持ち運ぶよりも、今は思い切って300mm以上の望遠は諦めようということになりました。
どうしても望遠が欲しい時は画像をクロップして頑張ろうと思います。
そのほうが解像度もボケ味も変わらないので、結果的にオールマイティに使えるかもしれません。
何かの参考になれば幸いです。
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