Nikon 大三元広角 AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8 ED 作例レビュー

少し前にLightroomのメタデータを使用してニコン大三元レンズの使用割合を出してみました。

当時からまた少し時間が経過しているので若干の誤差があると思いますが、この広角ズームレンズで撮影された割合は17.5%でした(ちなみに標準ズームレンズは67%、望遠ズームレンズは15.3%)。

Nikon大三元標準ズーム万能説 AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED 作例レビュー

2018年7月27日

ライトルームでレンズの使用頻度を調べてみた!

2018年7月24日

ニコン大三元レンズを持っての旅先での写真も増えてきたので、この機会にこの広角レンズでどのような写真を撮影してきたのか確認しておこうかなと思い記事にまとめてみました。

基本的に自分のための忘備録ですが超広角レンズの購入を検討している方や、逆に必要性に悩んでいる方などに参考になれば幸いです。

掲載されている写真はNikon D750 + 14-24mm f/2.8で撮影されたもので、Lightroom(場合によってはPhotoshop)でRAW現像したのものをブログサイズのJPEGに変換しています。

ヨーロッパには超広角レンズが必要だと思った話 AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED レビュー

2016年11月4日

開放感がたまらなく良いレンズ

このレンズを初めて手にした時の感想は、広角レンズの役割そのままに画面の開放感が気持ち良いということでした。

当時は標準と望遠ズームレンズしか持っておらず、広角側は24mmで世界の広がりは閉ざされていましたので、広角の世界を知ってしまった時にはそれが嬉しくて何も考えず無意味に14mmの広角で風景を切り取ったものです。

旅先で写真を撮影しながら徐々にこのレンズの特性を理解して、このレンズならではの撮り方を覚えていきました。

広角ならではの開放感

僕が初めてこのレンズを手にしたのはスペインのアンダルシアに旅立つ前のことでした。

ヨーロッパでは人物写真は撮りにくいし自然と美しい建物に視線が誘導されるので、建物や風景をより魅力的に撮りたいという思いからこのレンズを導入しました。

画面が広く写るということもありますが、抜けと解像度が良い描写が本当に気持ちが良いです。

ニコンの旧型大三元の標準ズームレンズよりも解像度がやや高いような気がしますね。

アイルランド、ゴールウェイの教会。

薄暗い教会の中でもこの通り広々と鮮明に写し込むことができます。

少し絞って手持ちで撮影しましたが広角はシャッタースピードが遅くても大丈夫なのです。

マンダレー、廃船とマジックアワー。

手前の廃船と橋を目一杯入れ込むには広角レンズが必要でした。

わに塚の一本桜。

近寄って見上げるように撮影することでほぼ全景を収めることができました。

やっぱり14mmの広がりは気持ちが良いですね。

レンズの抜けの良さも相まってプカキ湖の青が素晴らしい…。

視覚効果で遊ぶ

セビリャのカテドラルのアーチ。

広角レンズはパースというレンズ独特の湾曲が強く出ます(パースは他の画角のレンズにもありますが広角だとより強調される)。

その特性がつかめるようになると広角レンズを使う楽しさがグッと高まってくるのです。

東京駅の夜景。

地上から上に傾けて撮影したので左右のビル群が上に向かって収束するように伸びています。

この白川郷にあるこの神社の写真もやや見上げるような視点で撮影したので、鳥居の上がややすぼまっての存在感が大きくなっているように思います。

フィレンツェの路地。

パース云々よりも標識のパイプや壁の質感とか凄くないですか…?

このレンズ発売から10年以上経過してまっせ。

金沢のひがし茶屋街。

路地の交差点から二つの道と建物を写す表現も面白いですね。

横と縦の構図で印象が大きく異なるのもこのレンズの面白いところです。

この場合だと氷河や花の広がりを強調するなら横、前景の花から奥の氷河に視点誘導する流れを作るのであれば縦ですね。

縦構図だと前景の花を見下ろしつつ奥に背景が広がるという面白い視覚効果が得られます。

タイムラプスや比較明合成が面白い

冬のキャンプで撮影した星空の比較明合成。

移動場所に制限があるキャンプフィールドでテント+星空を写すには超広角レンズ一択でした。

サアラ・デ・ラ・シエラで撮影したタイムラプス動画。

 https://youtu.be/pBhlMWRg2m4

広角レンズの方が雲や星の動きがダイナミックに表現できるような気がしますね。

旅先で星を撮るならこれ一択

星空の撮影はf/2.8の明るさと14mmの広角領域の真の実力が発揮される場面です。

本気で星空を撮影するならもっと明るいf値で画面の湾曲が少ない単焦点レンズや赤道儀を持っていけば良いのですが、旅を全般的に楽しみたいバックパッカーにとって星空専用の道具は重荷になります。

星空の撮影を中心に旅しているわけではないので、星空に巡り合った時に満足のいく範囲で撮れてほしいのです。

そうなるとやっぱり使い勝手が良いこのズームレンズが良いのです。

テカポ湖と星空。

Lightroomで軽く現像しただけの写真ですが、行くところに行けば赤道儀を使わなくてもこれくらいの天の川は撮れます。

ボケ表現もまずまず

広角レンズなので背景を整理するような強力なボケには期待できないのですが、ボケを使った表現もそつなくこなせてしまうところが大三元広角レンズの凄いところなのです。

最短撮影距離が短いので被写体に寄れます。

しかし、寄って撮影すると湾曲がきつくなるのでポートレートや正しいブツ撮りにはあまり向かないと思います。

旅先で意外となんでもこなせる

いつ何時でも14mmを使わなければいけないということではないので24mm側も使っていきましょう。

いつでも超広角らしく撮らなければいけないと考えていると疲れてしまいますので、時には24mmで特になんでもない写真を撮っても良いじゃありませんか。

時にはアヌラーダプラで見かけたカッコいい階段を撮ってみても良いし…

壁を撮ったて良いわけです。

超広角レンズの恩恵を全く感じさせない写真ではありますが、良くも悪くもこういった写真も撮ることができるのです。

もちろんネガティブな面もある

逆光にすこぶる弱い

このレンズの困ったことの一つに太陽や街灯などの強い光源が斜めから入ると盛大にゴーストが出るということがあります。

左下に虹色の線が出ていますね。

両端にゴーストが飛んでいます。

これはおそらく前玉が汚れていたからだと思いますが、このゴーストに悩まされることがあります。

このレンズでよく撮れたなと思った風景写真に盛大なゴーストが出ていたという経験が僕には何度かあります。

派手に出てしまったゴーストは今のところ画像編集ではどうしょうもないので、撮影時に対策しておくしかありません。

慣れてくればファインダーを覗いてゴーストに気付く場合もありますし、強い光源がある場合は撮影後の写真をきちっと確認するのがやはり良いでしょう。

強い光源がレンズに対して真っ直ぐ入る場合だとそれほどゴーストは出ない印象です。

このレンズのフードがやや短いという点もあるので、上から太陽が照りつけてゴーストが出てしまう場合にはiPadなどで日陰を作ったりして工夫しています。

夕日くらいまで光が落ち着くとゴーストは出なくなりますね。

出目玉に常に気を使うし基本的にフィルターが使えない

これは傷付けたらヤバイやつです。

レンズ本体がなかなかのお値段なので前玉交換の修理費用を想像するだけで怖い…。

14mm側で最大にせり出すので、持ち運ぶときは24mm側にして少しでも前玉に傷が付くのを予防しています。

この前玉のせいでフィルターの装着は無理ですが、どうしてもフィルターを使いたい変態な人たち(褒め言葉)はNISIやKANIの角形フィルターを使っているようです。

僕も角形フィルターが欲しいと思う時があるのですが、使用頻度と価格を考えるとなかなか踏み切れていません。

NISI 150mm システムフィルターホルダーキット S5 for Nikon 14-24 f2.8 150SFHKS5N 150SFHKS5N[150SFHKS5N]

重量が重い

重量は970gあります。

約1kgなので重いといえば重いです。

この重さに耐えられるかどうかは、自分がこのレンズをどれだけ必要としているかによると思います。

あまり役に立たない1kgの重りを持って移動するのは苦痛ですが、これが自分に必要だと思えるレンズであれば許容できる範囲の重さです。

周辺画質が甘い

画像の四隅が湾曲して流れるのと、それに伴い解像度の低下が見られます。

風景写真で気になることはありませんでしたが、建築物で四隅にビジュアルウェイトを置いた構図なんかはやや不満な描写です。

テーマが散漫にならないように注意が必要

何でもかんでも広角レンズで撮ろうとすると、何がしたかったんだい⁇という散漫な感じの写真が撮れます。

特に展望スポットで全部を収めようとするときに注意が必要です。

空や水面が平凡なのに無意味に広く撮ってしまった一例…。

建物の広場なんかもそうですね。

広角レンズの開放感はありますが、それで何をしたかったかのだろうか当時の自分…。笑

新型のZマウントレンズが気になって仕方がない

ニコンから新しく発売された広角レンズのNIKKOR Z 14-30mm f/4 S の存在が気になって仕方がありません…。笑

14-24mm f/2.8よりも約半分の重量で周辺の画質も良さそう。

星空撮影は滅多にしないので正直なところ NIKKOR Z 14-30mm f/4 S で楽になりてえなと思ったりもするのですが、Zマウントなのでボディも買い替えとなるのが悩みどころです。

ボディの買い替えまで含めて考えるとコストパフォーマンスが微妙になってくるので僕はしばらく様子を見ます(たぶん)。

広角ズームレンズの必要性

このレンズを必要としている方は、風景や星空の写真を真剣に撮りたいと考えている人だと思います。

風景が撮りたくてFマウントが使えるのであれば前向きに検討すべきレンズの一つだと思います。

標準ズームレンズのようにつけっぱなしにしていたいと思うような万能感はありませんが、このレンズでなければ撮ることができなかった写真がいくつもありました。

広角レンズは旅先で心強い相棒ですが、ポートレートやブツ撮りでほぼ活躍の機会はありませんでした。

僕の友人で子供が生まれてからこのレンズを手放したという例もありますので、その時の優先順位に合わせてレンズの編成も変えていくのが良いのかなと思っています。

簡潔にまとめると、旅先で風景や星空の写真を撮るなら最強のレンズですが、ポートレートやブツ撮りが優先なら他の選択肢の方が良いといった感じです。

長文にお付き合い頂きありがとうございました。

良いフォトライフを!

スポンサードリンク

/td>

Twitter でフォロー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください