イランは旅行に関する情報が少ない国です。
そしてイランを取り巻く国際情勢が目まぐるしく変化しているので、調べた時点での情報が正確だという保証がありません。
イラン旅行で準備できることは少ないのですが、観光地を効率的に回るためにできることは可能なかぎりやっておこうと思いました。
まずは腹をくくる

イランはとても魅力的な観光地であることは実際に行ってきた僕が保証しますが、イランに入国することで生まれる不利益もあるのです。
アメリカに入国できなくなる可能性がある

一番困るのはアメリカにESTAを使って入国できなくなることです。
普通の人々はネットで簡単にESTAを申請してアメリカに入国することができますが、イランに入国するとアメリカ大使館まで行ってビザを取得しないとアメリカに入国できなくなります。
イラン旅行後にアメリカに行く予定があるのであれば(アメリカの経由便も含めて)、その対策を考えておかないと直前でアメリカ行きの飛行機に登場拒否されるなんてこともありえます。
逆にイランに入国できないパターンもあります。
パスポートにイスラエルの出国スタンプがあるとイランには入国できないのでご注意ください。
日本で生活していると国籍や民族の問題に直面する機会はほとんどありませんが、外に出るとあちらを立てればこちらが立たない事がたくさんあるのだと思わされます。
イランはモチベーションが高くないと行くのが億劫になってしまう旅行先でもあると思います。
なので一番大事なことは覚悟を決めてスカイスキャナーでイラン行きの航空券をポチすることかもしれません。笑
イランの旅行前に準備したもの

僕は特に下調べもせずに航空券をポチしてしまった人間なので覚悟は決まっておりました。
それでは実施の準備編をやっていきましょう。
ドル紙幣

イラン国内ではクレジットカードが使用できないので旅行で必要なだけの現金を持っていく必要があります。
ドル紙幣であればどの街でも両替できるので使い勝手が良いです。
為替の変動が激しいのでなんともいえませんが、僕は現地で使用したのは9日間で400ドルです(ビザ含む)。
クレジットカードで現金を引き出す事ができないのでお金が足りなくなったら大変だと思い1000ドルを持っていきましたが、結果的に半分も使いませんでした。
余談ですが正確にいうとクレジットカードはバザールなどでこっそり使えます。
バザールの商人曰くドバイ経由で決済するためクレジットカードの手数料が高いとのこと。
やはりドルからリアルへ両替して生活していくのが良いと思います。
イランのVISA

僕は時間がなかったのでテヘラン空港で70ドルの超高額アライバルビザを取得しましたが、手間をかけて日本のイラン大使館で申請すれば半額くらいでビザが取得できるようです。
イランビザ関連の情報はかなり変化しているので注意が必要です(どんどん値上がりしている)。
イランのビザカウンターで旅行保険(8ドル)にも強制加入させられるので、イラン入国だけで結構なお金が飛んでいきます。
列車のチケット

ある程度は計画的に旅行したかったので日本から鉄道のチケットを予約しました。
イランが受けている経済制裁のせいで何事も現地で手配したほうが安いのですが、移動手段を確定させないと旅行計画が進まないと思ったのでテヘラン→シーラーズの鉄道だけ予約することにしました。
僕が使用したのはこのサイトです。
列車に乗るまで詐欺にあってないか心配でしたが、ちゃんとチケットが使えたので他の方にもお勧めできそうです。
イランの国内線はスカイスキャナーで検索しても出てこないので旅行代理店を通してチケットを手配するしか方法はありません。
僕は旅行代理店の手数料を嫌って鉄道で移動したのですが、イランの国内線は代理店経由でもそんなに高くなかったので、これなら飛行機で移動してもよかったかなと思いました(現地で会った日本の方に教えてもらいました)。
夜行列車の同室者と仲良くなったりなど良い体験ができたので今回はこれでよかったかなと思っています。
その他

あとは他の旅先と変わらずマップスミーで観光スポットの位置を把握しておいたり、安宿が集中しているエリアを確認することくらいです。
イランの若い人は簡単な英語がわかりますが、中年以上の方々はほとんど英語を話せないのでグーグル翻訳でペルシャ語の言語をダウンロードしておくと良いと思います。
SIMカードは現地で買えますがネットワークの使用制限がかかっているので、そのままの状態ではFacebookやTwitterなどのSNSが使用できません(なぜかインスタはそのまま使えてイランの若者が熱中している)。
イランの感度が高い若者たちはVPNアプリを使ってSNSを楽しんだり外国の情報を仕入れたりしている様子でした。
イランでSNSを不自由なく使いたいのであればVPNアプリをインストールしておくと良いと思います。
インターネットが発達したのでなんでもスマホに答えを求めてしまうようになってしまいましたが、情報があまりないイランという国を自分の五感をフルに使って旅するという経験はとても新鮮でした。
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