前回は羽田空港からイランのシーラーズまで一気に移動したところまで書きました。
シーラーズ駅からタクシーでホテルまで移動して、荷物を預けたらさっそく市内観光をはじめましょう。

ホテルは平常時だと5,000円以上しますが、イランの現地通貨のリアルが暴落しているので半額以下で宿泊できました。

こんな綺麗なホテルに久しぶりに泊まったなぁ…。苦笑

ホテルではクリスマスツリーが飾られていました。
日本で報道されているイランの姿からは想像がつかないかもしれませんが、イランの人々は意外にも他の宗教にも寛容なのです。
シーラーズの市内観光
シーラーズは標高1600mの高知にある都市なので澄み渡った空気が気持ちいのです。
冬場だったので青空が綺麗だったことも印象的でした。
ピンクモスク

シーラーズ市内観光は早朝からピンクモスクに行くのがおすすめです。
僕は列車の到着が少し遅れたので目的としていた写真は撮れなかったのですが、ピンクモスク全体が美しい建築物なので訪れて満足でした。

ステンドグラスから差し込む光と部屋の全景が撮りたかったのですが、僕が行った時にはすでに観光客で埋め尽くされておりました(僕の無念を写真で察して…)。

ステンドグラスばかりに注目が集まるピンクモスクですが中庭もこの通り美しいです。
シャー・チェラーグ廟

835年にシーラーズで殉教したエマーム・レザーの弟、セイイェド・アフマド・ エブネ・ムーサーの廟だそうです。
廟←これは「びょう」という読み方で、死者を祀る宗教施設という意味を持ちます。
廟はイランの観光スポットでちょいちょい出てくる感じなので読み方と意味を理解しておくと建築への理解が深まります。
日本人の僕からすると人物名に馴染みがなさ過ぎて自分で何を書いているのかわからなくなりそうですが、ここはシーラーズで一押しの観光スポットです。

難点は必ず現地ガイドをつけなければ観光できないことと、スマホ以外のカメラで施設内を撮影することが禁止されているということです。
現地ガイドは無料で流暢な英語を話す方々が多いですが、ガイドが来るまで入り口で待たされます。
撮影禁止じゃなくてスマホのカメラはOKという謎ルールですが、写真OKならぜひとも普通のカメラで撮影させてほしかったです。

本当に美しい場所なのでぜひ多くの人に訪れていただきたいなと思いました。
キャリーム・ハーン城塞

シーラーズの中心に建つザンド朝の宮廷です。

外壁の塔が傾いている場所があってやや心配ですが、ピサの斜塔のようにこの状態で安定していることを信じましょう。

オレンジの木が植えられた中庭はまさに楽園。
イスラム建築の中庭のデザインは灼熱の砂漠の中で生きる苦しみを忘れさせるようなデザインだと本で読んだことがありますが、実際にイスラム建築の中庭を訪れてみるとその通りかもしれないと思いました。

僕が訪れたときには冬でしたが、中庭は砂埃や暑さをしのいで癒しを与えてくれる空間だと思います。
マスジェデ・ヴァキール

彩色タイルが美しいザンド朝を代表する寺院建築です。
こちらは真珠のアーチと称されるエイヴァーン(イスラム建築にみられる天井がアーチ状になった空間)。

装飾に使われているタイルの青が空とケンカしない絶妙な色彩なんですよね。
イランの青色はとても美しいのでした。
〆は夕日と夜景を撮影

マップスミーとサンシーカーを頼りにシーラーズの展望スポットまでやってきました。
旅に出ると頑張って写真を撮りに行こうというモチベーションが出てきますね。

こちらは三脚を立ててクルアーン門を撮影しました。
ニコンの新設計のレンズはバキバキの解像度です。
シーラーズの雰囲気や人が好きかも

シーラーズの街の様子を少しだけご紹介します。
街の通りには年代物のプジョーが走っています。
東南アジアのようにけたたましく常にクラクションを鳴らして走る車も見かけず、想像以上に平穏な街並みです。

途中で通りかかったナン屋さんは中に招き入れて写真を撮らせてくれました。

日本だと珍しくなってしまった手作業の仕事がイランにはまだまだ残っているなという印象です。

ここでも何回か俺を撮ってくれ攻撃に遭遇します。笑
イラン初日の観光でしたが充実した一日になりました。
翌日はペルセポリスの遺跡に向かいました。
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