Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II MC を購入した理由!

少し前になりますがコシナから発売されているフォクトレンダーのノクトンクラシック35mm f/1.4を購入しました。

購入理由や作例を交えた使用感などのレビュー記事を書いていきたいと思います。

NOKTON classic とは…?

まずはノクトンクラシックとは何なの?ということについてコシナのホームページからそのまま引用すると…

クラシックレンズの味わいを最新の光学技術で磨き上げ、現代に蘇らせた大口径&コンパクトな広角レンズ。あえて球面収差を残すことで、絞り開放ではなだらかで美しいボケ味、絞り込めば鋭い切れ込みを見せる描写力が写真表現の幅を広げます。

となっております。

僕の中では、非球面レンズや複雑な光学の組み合わせによる大型の現代レンズではなくて、昔ながらのコンパクトで写りの良いレンズを作ったよ!という解釈で受け取りました。

昔からレンジファインダーカメラのレンズには小さくてカッコ良いものがたくさんあります。

それを現代の解釈で作ったらどうなるだろうかという遊び心満載のレンズなのです。

このレンズにはSC(シングルコート)とMC(マルチコート)の2種類が存在します。

これはレンズコーティングの違いでSCの方が派手にフレアやゴーストが出るので、好みで選択できるようになっています。

僕はゴーストやフレアが出過ぎても困るかなぁと思ってマルチコートを選びましたけど、やっぱりシングルコートも気になりますね!笑

同シリーズにVoigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 もありますが、今までに40mmの焦点距離を扱ったことがないので馴染みのある35mmを選択しました。

購入したきっかけ

きっかけや理由はたくさんあります。

ようするにレンズを追加購入するために自分を納得させる理由探しです。笑

コロナ禍で遠出できないので散歩に適した小さなレンズが欲しかった

今年はコロナウイルスのせいで全く旅行ができていません。

海外旅行が生きがいだった僕にとってはなかなか厳しい状況となりました。

僕の場合は旅行などの非日常がないと労力をかけて写真を撮りたいという気持ちが沸き起こらないので、カメラがタンスの肥やし状態になっていました。

でもある時に街の様子や季節の移り変わりを自分なりに記録しておきたいなと思いました。

よくない状況でも、日々の生活の中でシャッターを切りたいというものに出会えたら、それは素晴らしいことだなと思います。

そのためにはいつでも気軽に持ち歩けるようなレンズが欲しいなと思いました。

ニコンがZマウントで薄型の単焦点レンズを出す気配が全く感じられないので、それならばマニュアルでかっこいいレンズを買ってしまおうと思ったのです。

身近なものをゆっくり撮りたい気がした

光学性能を追い求めるとレンズが大きくなることは避けられず、現代レンズはレンズ収差を限りなくゼロに近づけてある方向性なので開放からパキパキに写ります。

僕もそういう特性のレンズが好きでニコンのZマウントに移行したのですが、パキパキのリアルな描写から少し離れたい時もあります。

散歩がてらのスナップならば爆速のAFも必要ないです。

ノクトンクラシックはあえてレンズ収差を残したレンズなので、わずかに現実離れしたフワッとした写りを作り出すことができます。

コロナ禍の今の気分としてはパキパキのリアルよりも、オールドレンズらしいフワッとした描写で撮ってみたいなと思ったのです。

外観とレンズ構成

ノクトンクラシックは金属の縁取りが美しいレンズです。

距離計やピントのアナログなメモリは男心に刺さります(女心にも刺さってよし)。

レンズの電子接点がない生粋のマニュアルレンズです。

マウントはライカのVMマウントになっておりますのでニコンZシリーズに装着するためにはマウントアダプターが必要になります。

ヘリコイド付きのマウントアダプターにするとノクトンクラシックの被写体に寄れないという弱点を克服することができます。

ちと高いですが撮れるものの幅が広がるので、個人的にはヘリコイド付きのアダプターをおすすめします。

レンズのスペック

僕が持っているNIKKOR 35mm f/1.8との比較を載せておきます。

今後、描写の比較などの記事も作っていく予定です。

商品名Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II MC VMNIKKOR Z 35mm f/1.8 S
マウントVMマウントZマウント
レンズ構成6群8枚9群11枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり)
最短撮影距離0.7m撮像面から0.25m
最大撮影倍率-0.19倍
絞り羽枚数10枚9枚(円形絞り)
絞り方式マニュアル電磁絞りによる自動絞り
最小絞りf/1.4f/1.8
最大絞りf/16f/16
フィルターサイズ43mm
62mm
質量189g370g

ノクトンクラシックは189gと軽量ですが、ここにマウントアダプター(111g)をかませるので合計で300gとなります。

なのでニコンZ6とノクトンの組み合わせだとNIKKORより約70g軽いというだけになります。

見た目が小さいので軽さに期待していましたがあまり軽量化になりませんでした。

横から見るとグリップよりわずかにレンズが出るくらいでしょうか。

メカメカしい見た目がかっこいいですし、小さくて持ち運びがしやすいのでとりあえず満足です。

コシナというメーカー

コシナは長野県にあるレンズ製造会社で大手カメラメーカーのような大規模な製造ラインを持っているわけではないので欠品するとしばらく入荷がありません。

お店の人から聞いた話なので正確情報なのかわかりませんがコシナが一度に製造できるレンズは一種類で、次の種類のレンズを生産するには製造ラインを入れ替えなければならないそうです。

なので次の新品入荷予定が明確に言えないし数ヶ月後になることはザラだとのことでした。

ノクトンクラシックのシングルコートの方が人気が高く、2020年9月現在の市場を見てみると新品での販売がほとんどない状況です。

コシナで人気があるレンズの新品が欲しい時は早めに押さえた方が良いのかもしれませんね。

作例

最近は密を避けてひっそりと山でキャンプをすることが多いのですが、その時にノクトンクラシックを連れ出してみました。

時期は8月の終盤でRAWで撮影してそのままJPEGに変換しています。

まずはたぶん絞り開放のボケの描写から見てみましょう。

なぜたぶん絞り開放なのかというと電子接点がないマニュアルレンズなので撮影のデータが記録されないからです。

撮影してしばらく経つとこれがf/1.4で撮ったか、f/2で撮ったか覚えておりません。

ボケの描写

絞り開放だとピント面もフワフワしていますが、これがこのレンズの特徴でありオールドレンズの味わいなのだと思います。

非球面レンズを使用していないことの影響なのかはわかりませんが玉ボケの中がきれいです。

道端に季節外れの紫陽花が咲いていました。

マウントアダプターのヘリコイドを利用して撮影している影響もあると思いますがパッと見でピント面がどこにあるかわかりません。

現行レンズでこういう描写はなかなかないですね。

それがノクトンクラシックの面白いところだと思います。

ボケの質感としては溶けるというよりは滲むという方が近い表現だと思いました。

樽型の歪曲収差があるので建物の直線が入るとやや気になるかなといった感じですが、Lightroomのレンズプロファイルを当てれば修正できるので問題ないと思います。

逆光

f16で太陽に向けてシャッターを切ってみました。

僕が持っているのはノクトンクラシックのマルチコートなので派手なゴーストやフレアは出ません。

絞り羽が10枚なので10本の光芒が出てゴーストがちょっとだけ出ていますね。

スナップ

たぶんf8で撮影。

パキパキにならない風景です。

エフェクトで追い込めばもっとフィルムらしい写真になるかもしれません。

メスティンでご飯を炊いてオイルサーディン丼。

ブツ撮りやテーブルフォトだとヘリコイドで寄れるのはありがたいです。

ランタンスタンドに赤トンボがやってきました。

やっぱり玉ボケがきれいな気がします。

シエラカップのコーヒー。

レンズは開放付近で使うのが好みです。

ハイライトの光が拡散する感じが、それぞれのレンズで個性的があって美しいなと思います。

マニュアルレンズの困ったこと

ノクトンクラシックをニコンZ6で使っていてやや困ったことは、絞り開放付近でオートホワイトバランスがおかしくなるということです。

ホワイトバランスを晴天や曇天などと設定すればそのまま見た目の色味で撮影できるのですが、オートホワイトバランスのままだと見た目と出てくる絵のギャップがかなりありました。

結局はRAW現像で修正できることなので些細な問題なのですが、写真の完成形がファインダーに写るというミラーレスカメラの利点を活かせなくなる点はやや残念だなと思いました(まあマニュアルレンズなんだからホワイトバランスもマニュアルで設定しなさいと言われればそれまでなのですが…)。

あとは当然のことながら防塵防滴ではないので雨で濡れるのはまずいと思います。

まとめ

ノクトンクラシックは僕にとって初めてのマニュアルレンズです。

なんでもコンピューター任せで自動化されていく世の中ですが、あえて面倒なことを楽しみながらやってみるということも良いかもしれないと思いました。

レンジファインダー型のカメラやマニュアルレンズの楽しみは、マニュアルのバイクや車を運転する楽しさにも似ているかもしれません。

非効率なメカを楽しむということは究極の趣味性で、どんなに自動で便利なものが出てもマニュアルやアナログを手放さない人たちがいるという理由が理解できたような気がします。

話がそれましたけれど、ノクトンクラシックは見た目がカッコ良くてとても味わいのある写りのマニュアルレンズです。

パキパキに写る大きな現代レンズに疲れたら、ゆるく写るコンパクトなオールドレンズで息抜きするのが良いかもしれませんね。

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