イスファハーンを観光 〜世界の半分があった場所〜

ヤズドから早朝のバスでイスファハーンにやってきました。

日中のバス移動は時間がもったいなく感じますがスケジュールの都合で仕方がありませんでした。

僕が持っている2012年の地球の歩き方ではエスファハーンになっていますが、グーグル先生はイスファハーンになっています。

ということでこのブログでもイスファハーンで表記しようと思います。

ヤズド『沈黙の塔』の夕焼け

エマーム広場が美しすぎる

この街はとにかく美しいモスクがたくさんあります。

特にこのエマーム広場には度肝を抜かれました。

イスファハーンの歴史を簡単に紹介すると、この街の栄華は1597年にアッバース大帝がこの地を首都に定めたことに端を発します。

大帝は自らの基本設計のもと都市計画を推進して、この広場を中心として壮大な街並みが建築されていきました。

ここはシルクロードの要衝であり、各地から訪れた商人が「イスファハーンには世界の半分がある」という言葉で称賛を惜しまなかったといわれています。

ここに来ると時の流れが止まっているかのような錯覚に陥りますね。

マスジェデ・エマーム

エマーム広場にある主要な建築をご紹介します。

1612年から26年の年月をかけて建築された王の寺院です。

イスラーム芸術と寺院建築を極めたサファヴィー朝時代を代表する建築物です。

壁面は全て美しく完璧に調和した幾何学で満たされています。

シンメトリー構造と幾何学模様の組み合わせにただただ感心してしまいます。

マスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラー

アッバース一世の命によって建造されたサファヴィー朝建築の傑作といわれています。

王族だけが使用していたマスジド(モスク)なのでこぢんまりした作りになっています。

圧巻は中央礼拝堂の天井ドームです。

中心に立って天井を仰げばその細やかなデザインに引き込まれそうになります。

こういうシーンでは広角レンズがあった方が雰囲気が伝わる写真が撮れると思います。

設計の新しい交換レンズほど隅々まできっちり写るので、こういった解像度が試される被写体に出会ったときに良いレンズを持っていた方が満足度が高い気がしますね。

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アーリー・ガープー宮殿

こちらはイランで初めての高層建築だそうです。

最上階は音楽堂で音を効果的に反響させるため壁に空洞を造ったようです。

壁は木製のように見えますが漆喰で造られています。

バルコニーからエマーム広場が一望できて、ここからの眺めも素晴らしいです。

夜になると噴水とライトアップの組み合わせが綺麗です。

夜明け前のエマーム広場

早朝は広場の噴水が止まっているので水面に反射した風景を撮影することができます。

僕は朝の4時くらいに広場に行ったのですが宇宙空間に放り出されてしまったような錯覚を覚えました。

ただでさえシンメトリーと幾何学模様の完璧な調和を持った建築なのに、それが水面に反射して倍になって迫ってくるのでもう言葉にできない美しさです。

そりゃ二日も早起きして通ってしまうわけですよ。

早朝の広場はウォーキングのおじさん、掃除のおじさんがいるので特に身の危険を感じたことはありませんでした。

こんなに素晴らしい景色の中を毎日のようにウォーキングできるおじさん達が羨ましく思います。

日の出前には噴水が動き始めるので水面に反射した景色を撮影できるのは空が青くなってきたころまでです。

エマーム広場でふと思ったこと

もしかして昔の人たちは水面と建物の調和も計算してこのエマーム広場を建築したのではないかとふと思いました。

完璧なシンメトリー構造が水面で増幅されてさらに神聖さを帯びるというのが計算され尽くしたイスラム建築の美学なのかもしれないと感じました。

イマーム広場もそうですが世界各国の偉大な建築を前にして思うことは、こういった神がかり的な建築はお金の力だけでは作ることはできないなということです。

お金が最優先事項であればそれなりのお金がもらえればいくらでも妥協案は出てきます。

イマーム広場を建築していた当時は現代よりずっと厳しい時代だったと思いますし、科学が発展していなかったので人々の常識も今とはだいぶ違っていたと思います。

現代社会よりもお金や効率といった概念の束縛がなく、人々の生活の中に宗教がより影響力を及ぼしていた時代だったと思います。

偶像崇拝が禁止されているイスラム教ではアッラー(神様)の化身を作れません。

そのため人々は完璧な建築物や幾何学模様を作ることで神に近づこうとしたとされています。

人々の信仰心がこういう完璧な建築を生み出したのかもしれないと思ったのでした。

オアシス都市のカーシャーン

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